Thunderbird で,アカウントが無効になったメールサーバにチェックに行かせないようにするには,サーバに自ホストを指定すればよい。
Mac 版も Windows 版もあるメールクライアントソフトの Thunderbird は,複数のサイトを一括管理できるので便利である。データ形式も Mac 版,Windows 版で共通なので,移行するのも簡単。
長年使い続けていると,このソフト自体の問題ではない「ある問題」が出てきた。それは,無効なサーバでもチェックし続けてしまうという問題である。サービスが終了したり,契約を解除したりすると,それまで有効だったメールアドレスが無効になる。Thunderbird にはメールを残しておきたいが,設定を残しておくと,毎回チェックに行ってしまう。チェックに行くと「ログインに失敗しました」となる。これを何とかしたい。
動作環境は,Mac OS X 10.11.6 El Capitan, Thunderbird 45.4.0 である。
それまで有効だったメールサーバが無効になると,Thunderbird が受信チェックを行ったとき,次のメッセージが表示される。
ログイン失敗
サーバ imap.spmode.ne.jp へのログインに失敗しました。
[新規パスワードを入力][キャンセル]【再試行】
対策は,無効となったサーバのアドレスをクライアントのホスト自身にしてしまうことである (Thunderbird で受信サーバーを無効にする方法 | 裏表(Phinloda のもう裏だか表だか分からないページ))。
設定は,「ツール」メニュー→「アカウント設定」で,対象のアカウントの「サーバ設定」を表示し,サーバ名を localhost または 127.0.0.1 にするだけである。
ポートの変更は必要ない。試してみたところ,サーバは POP,ポート 110 でも,IMAP の SSL ポート 993 でも可能だった。
サーバ名を変更すると次の警告が表示されることがある。
サーバ設定
サーバ名を変更しました。フィルタが設定されているフォルダが新しいサーバにあるか確認してください。
これはフィルタ設定をしていたときに表示されるメッセージである。新しくメールが入ってくることはないので,フィルタも動作することはない。基本は無視してよい。
この設定でチェックを解除したメールサーバは,今年5月に解約した docomo,15年間使った So-net,そして9月30日で終了した
KDDI ダイヤルアップサービス「ベツベツコース」 に含まれていたメールアドレスである (nlog(n): ダイヤルアップ「ベツベツコース」がついに終了)。
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