ハワイのオワフ島には2種類のバスがある。トロリーバスとザ・バスである。
ハワイのオワフ島の主な交通手段であるバスには2種類ある。観光用のトロリーバスと,ザ・バスである。
2階建てで,窓がないのがトロリーバスである (ワイキキトロリー停留所ルート案内・チケット予約)。窓の代わりにビニールシートがついているバスもある。屋根がないトロリーバスもある。その場合,1階席は2階席の床が屋根になっているが,2階席は直射日光が当たる。陽が当たるだけならよいが,雨も当たるので注意が必要だ。天気が怪しくなってきて,雨粒がポツポツと当たるようになったら気をつけた方がよい。たまに2階席で「ワァォッ」という声が上がることがあるのは,いきなりスコールが来て,雨がザンブとかかったときである。
トロリーバスは,ワイキキ市内を循環していて,路線の違いによってピンクライン,パープルライン,レッドライン,グリーンライン,ブルーラインの5種類がある。路線図は公式サイトからもダウンロードできるが,車内に無料の冊子が置いてあるので,最初に乗ったときにもらうのがよい。
運賃は US$2.00 だが,ピンクラインに限っては JCB カードを見せれば無料になる。ピンクラインの行き先はアラモアナ・ショッピングセンターであって,最終的には買い物をさせたいという話のようである。ただ,途中下車しても無料なので,JCB カードを見せて利用すべき路線なのである。
屋根も窓もあるのが「ザ・バス」である。見た目は日本で見かけるバスとそれほど変わらない。日本と違うのはそのシステムである。現時点で 54 路線もあって,経路や行き先はさまざま (TheBus)。さらに,
という,一見扱いづらそうで困ったもののように感じる。しかし,スマホを使えばこの心配は一瞬にして吹き飛ぶ。Google Maps で,行き先を入力するだけでよいのだ。
上の図は行き先の入力後の画面である。使えるバスの番号が最下部に並んでいて,8番,19番,23番,42番なら目的地に行き,到着までの時間は15分。さらに,地図上には自分がどこにいてバスがどこまで来ているかも表示される。もうバスが見える距離である。
乗車時に注意すべきことは,「飲み物は持ち込めない」ということである。私の場合,コーヒーショップで朝食をとった後,飲みかけの入ったコップを持って乗ろうとしたら,運転手に「そいつはダメだ」と英語で言われ,泣く泣く近くにあったゴミ箱へ捨てることになってしまった。コップにはフタがついていたのだが,それでも持ち込みはダメなのである。コーヒーはゴミ箱の中にそっと置いたが,ごみ収集のときにはブチまかってしまうだろうし,どうなったか心配だったし,バスの運ちゃんに注意されたのもショックだったしで,バスに乗ってからもしばらくは穏やかな気持にはなれなかった。
次の日からは,残ったコーヒーはペットボトルに入れてカバンにしまうことにした。水分がバス車内にこぼれる可能性がなければいいのである。ビーチマットやブギーボードは砂やゴミがついていなければ持ち込みが可能である (TheBus - Rules and Regulations)。
ザ・バスでは,他の路線に無料で乗り換えることができるチケットをもらうことができる。「トランスファーチケット」と言えば渡してくれる。
乗換用チケットは「ちぎれている」。上の写真は朝の7:40に乗ったときにもらったチケットで,10:30 AM のところでちぎってある。これは乗換の有効期限を表していて,2時間半から3時間。この時間内に乗り換えれば無料。2回まで乗り換えできるシステムで,1回目はチケットを渡すと下の切り取り線から切って返してくれて,2回目はチケットを渡すと返ってこない。自分では切り取らない方がいい (一番下に「Coupon void if detached (切り離し無効)」と書いてある)。
「次は○○」というのは日本もハワイも同じである。違うのは,降りたいことをどうやって運転手に伝えるかである。日本では「ブザ」を押すが,ハワイでは「ワイヤ」を引っ張るのである。
ワイヤのところに「PULL TO SIGNAL」と書いてある。直訳は「信号を送るには引け」になる。意味補完すれば「次停留所での停車要求信号を運転手に送るにはワイヤを引け」となるだろうか。
トロリーバスのピンクラインに乗るなら JCB カードを忘れずに。ザ・バスに乗るならスマホ必須。飲食物は持ち込めない。
Posted by n at 2016-11-29 22:35 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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