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HardwareLinux AirStation の syslog をリモートで採取

BUFFALO の無線 LAN アクセスポイント AirStation WLAR-L11-L には、syslog サーバにリモートで syslog を送る機能がある。Linux サーバをリモートの syslog サーバとして設定する。

■ ■ ■

マニュアルには、syslog についての記述はない。最初からこの機能がある訳ではなく、ファームウェアのバージョン 1.40.180 で追加されたものだからである(最新は 1.48.181)。しかし、オンラインヘルプには「SYSLOG機能とは、ログ情報をほかのパソコンに出力する機能です。」とあるだけで、他のパソコンでどのような設定をすればよいかについては書かれていない。試行錯誤した結果、WLAR-L11-L からはログが authpriv.* として出力されることが分かった。

AirStation の設定は次の通り。

  • Web ブラウザで AirStation にアクセスする
  • 詳細設定 > 拡張設定 > SYSLOG を開く
  • SYSLOG サーバを IP アドレス(またはホスト名)で指定する

設定は次のようになる (syslog サーバの OS は VineLinux 2.6)。

  • リモートからの syslog を受け付けるようにする
    • /etc/sysconfig/syslog を編集して、
      SYSLOGD_OPTIONS="-m 0"
      に -r を加えて
      SYSLOGD_OPTIONS="-r -m 0"
      とする。-r は remote を意味する。syslogd 起動スクリプト /etc/init.d/syslog は、/etc/sysconfig/syslog を参照するようになっている。
  • authpriv.* メッセージの保存先を確認する
    • /etc/syslog.conf を開くと、
      # The authpriv file has restricted access.
      authpriv.*                                              /var/log/secure
      出力先が /var/log/secure になっていることが分かる (secure に出力するものには、in.qpopper, sshd, rsync がある)。
  • syslogd デーモンを再起動する
    • syslog 起動スクリプトを restart で起動する。
      # /etc/init.d/syslog restart
  • 無線 LAN 使用後、ログを確認する

ログは日本語が混じっており、文字化けして読むことができない。やめて欲しい。

AirStation を使わずに syslogd の動作を確認する方法は次の通り。

  • プロセスを確認する
    • ps コマンドで、syslogd に -r スイッチがついているかを確認する。
      # ps -ef | grep syslogd | grep -v grep
      root     20355     1  0    03:29 ?        00:00:00 syslogd -r -m 0
  • 別の Linux マシンから syslog を投げてみる
    • 別の Linux マシン(ホスト名 tp560)で、syslog をリモート(ホスト名 tp600)に飛ばす設定をする。tp560:/etc/syslog.conf を編集して、ファイル名を「@ホスト名」に変更する。
      authpriv.*                                              @tp600
    • syslogd を再起動する。
    • logger コマンドを使ってテストする。
      tp560$ logger -p authpriv.debug -i -t "test" "logging test"
      tp560$ logger -p authpriv.debug -i -t "テスト" "日本語のテスト"

関連サイト:

WLAR-L11G-L との違いは、WEP のビット数の違いのみで、WLAR-L11-L は 64ビット、WLAR-L11G-L は 128ビットである。

Posted by n at 2004-05-09 16:11 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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