JR東日本 の Suica をチャージするときの音声ガイドが気になる。「領収書の有無を選んでください」と言うのだ。領収書を発行するかどうかの問い合わせたいらしい。それならば、「領収書の有無」ではなく「領収書の要・不要」ではないだろうか。気になり始めてから、もう何年も経つ。
JR東日本 では、2001年11月18日に Suica を導入し、すでに2年半以上が経過している。最近では買い物もできるようになったらしく、新しい機能を盛り込みながら変わってきている。しかし、一向に変わらないものもある。それが音声ガイドである。チャージするときに次のアナウンスが流れる。
領収書の有無を選んでください
「私は領収書を持ってませんけど?」と思ってしまう。アナウンスが間違っていないだろうか?
「有無」というので思い出すのは、緑色の字の年末調整の用紙である。それには「配偶者の有無」という欄があって、配偶者があれば「有無」の欄に「(有)無」のように丸をする。しばしば間違って、「配偶者の(有)無」のように説明の方に丸をしてしまい、「しまった」と気がつくあの用紙である。
「配偶者の有無」は、「配偶者がいるか、いないか」を問い合わせている。Suica の「領収書の有無」は、「領収書を持っているか、いないか」を問い合わせている、のではないはずである。領収書を発行するか、しないかを、選ばせたいはずである。
それならば、「領収書の要不要を選んでください」として「必要」「不要」ボタンを用意するか、あるいは、「領収書を発行しますか」として「はい」「いいえ」ボタンを用意すべきではなかろうか。
画面を見ても、「領収書の有無を選んでください」とあって、「領収書あり」「領収書なし」ボタンを選択させるようになっている。ボタンの表示もいけない。
アナウンス音声は結構な大声なので、Suica を買わない人まで聞かされる。このままでは間違った日本語が蔓延してしまう。誰も気にしないのだろうか? 言語学者は何をしているのか? 次の可能性が考えられる。
JR西日本 は Suica ではなく、ICOCA (イコカ)というものらしい。音声ガイドが同じでないことを祈るばかりである。
Posted by n at 2004-07-19 19:38 | Edit | Comments (4) | Trackback(0)
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文字の見た目が違うので区別し易いのでは?
Posted by: あのね at April 29, 2007 04:06あのね さん
Posted by: n at May 01, 2007 00:13ご意見ありがとうございました。確かに,見た目だけから言えばそうかも知れません。それならば,見た目を工夫すればいいだけです。銀行のATMの画面のように「発行・発行不要」とするなど,区別し易くする表現は他にいくらでもあるはずです。
区別しやすいかどうか以前に,日本語として間違っているというのが問題なのです。
どうでもいいですけど、あれ領収書の"意味"を〜
に聞こえるんですよねえ…。
一瞬なんのことかと思う。
あと有無は正しくないですよね。
Ohno_ さん
Posted by: n at August 01, 2011 06:56今度「領収書の意味」に聞こえるか,注意して聞いてみます。