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Photo ザ・フー初来日

今日、20年来の望みが叶った。ザ・フーの初来日である。横浜国際総合競技場 で開催されたロックフェスティバル The Rock Odyssey 2004 に出演し、1時間半のライブを行った。ナマのロジャーとピートである。ティーンエイジャー賛歌を歌う還暦のオッサン達であった。

■ ■ ■

The Who は 1964 年の結成以来、初めて日本でのコンサートを行った。1980年代に一度、「ザ・フー来日するかも知れない」の噂があった。しかし、その噂もいつの間にか消え、すっかり忘れていた。そこへ持ってきて、いきなりの来日公演。20年越しである。しかし、単独のコンサートではなく、フェスティバルに参加するという中途半端な形。何故か分からないが、ピートタウンゼンドはよほど日本が嫌いらしい。そうとしか思えない。

ともあれ、待ち望んでいた来日である。やっと見られるのである。

The Rock Odyssey 2004 は7月24日と25日の両日、横浜と大阪で行われるロックフェスティバル。本日横浜の出演は、11:00 Love Psychedelico、12:00 ジョシュ・トッド、12:50 ミシェル・ブランチ、14:00 ポールウェラー、稲葉浩志、17:00 ザ・フー、19:00 エアロスミスとなっている。

16:20 横浜国際総合競技場に到着。入り口では持ち物チェックがあったが、カメラつき携帯電話の没収はなかった。6万人規模のコンサートなので、その数は膨大になる。とても管理はできないからであろう。

場内に入ると、廊下に寝ている人を多数発見。何しろ午前中から始まって10時間続くのであるから、観たいバンドに絞らなければ体力が持たない。陽をさえぎるものはなく、非常に暑い。エアロスミスのボーカル スティーブン・タイラーは左の二の腕に「猛暑」とマジック書きしていたほどだ。暑さでダウンしている人も多数であった。

ザ・フーのライブ
ザ・フーのライブ

17:00 時間通りにザ・フーのライブが始まった。ピートが腕を振り下ろし、空振りした瞬間に音が聞こえてきた。実は、空振りではなかったのである。音が届くまでに時間がかかっていただけなのである。競技場中央の2階席では、ステージからかなり距離があるため、音速を実感することになった。演奏曲を分かった限りあげる。

  1. Can't Explain
  2. Substitute
  3. Anyway Anyhow Anywhere
  4. Baba O'Riley
  5. Bihind Blue Eyes
  6. Real Good Looking Boy
  7. Who Are You
  8. 5:15
  9. Love Reign O'er Me
  10. My Generation
  11. Won't Get Fooled Again
  12. Pinball Wizard
  13. Amazing Journey
  14. Underture
  15. See Me, Feel Me

途中、ピートが「旅行者として来た」と言っていた。「Amazing Journey」を入れてきたのは、これに引っ掛けているのだろうか。

ドラムの若者がなかなかいい。今は亡きキース・ムーンの若い頃を思わせる。ピート・タウンゼントの弟、サイモン・タウンゼントはギターで参加。その他のツアーメンバーについては不明。それにしても、「The Who」の情報を検索するのは難しい。「the」も「who」も普通の文章に使われすぎているからである。

ザ・フーのライブでの不満は、曲の途中で静かになって何となく中だるみすることである。これは年をとって体力がなくなったからではなく、昔からそうなのである。海賊版を聴いてみてもそうなのだ。曲に起伏をつけるのはよいのだが、静かな部分が長すぎる。出だしで盛り上がった会場も、途中から盛り下がってしまうのだ。曲の最後も同じで、尻すぼみで終わるものが多いのも難点。例えば「Real Me」であれば、「me, me, me, ...」で終わる「四重人格」版よりも、ドラムでバシッと終わる「さらば青春の光 サウンドトラック」版の方がライブ向き。ライブの最後だけは、バシッと終わってくれるのだが…。

最後の曲「シー・ミー・フィール・ミー」の終わりに、ピートがアンプのボリュームを上げた。そして、モニタスピーカーにギターを叩きつけて壊すパフォーマンスを披露。バシッと終わってくれた。その後、アンプの後ろに回りこみ、会場から見えるようにしてボリュームを下げた。これには会場のファンも爆笑。

この年でギターを壊すというのだから、元気がいいというか分別がないというか、である。マイクをグルグル、腕をグルグルしてくれればそれだけで十分なのだ。破壊パフォーマンスは望んでいない。

ピート・タウンゼント (Pete Townshend): 1945.05.19 - (現在59歳)
ロジャー・ダルトリー (Roger Daltrey): 1944.03.01 - (現在60歳)

もともと4人のメンバーが、現在ではすでに2人欠けてしまった。

キース・ムーン (Keith Moon): 1947.08.23 - 1978.09.07 (享年31歳)
ジョン・エントウィッスル (John Entwistle): 1944.10.09 - 2002.06.27 (享年57歳)

もう少し来日が早ければ、ジョンも見られたのにと思うと残念である。姿は豆ツブほどの大きさであったが、それでも生で見られたのは嬉しかった。

メッセージボード
メッセージボード

ほとんど書き込む場所がなくなっているメッセージボードの「THE」の周りには、「Who」の文字が。先を越された。

このライブの模様は9月18日にスカパー!で放送の予定

2008年6月24日追記:
The Who の単独来日公演が決まりました。2008年11月13, 14, 16, 17日です (THE WHO - ウドー音楽事務所)。チケットの予約は6月24日11:00から,S席12,000円,A席11,000円です。

2008年11月25日追記:
2008年の単独来日公演に行ってきました (さいたまスーパーアリーナ日本武道館)。

Posted by n at 2004-07-24 17:41 | Edit | Comments (2) | Trackback(1)
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Comments

こんちはー。
検索、"The Who"ってクォーテーションでくくればまだマシになりますが、完全にお手上げなのが
Yes
ですよ。みんなどうしてんですかねえ。

Posted by: 六 at July 26, 2004 13:42

あら、ほんと。"The Who" でかなりよくなりますね。確かに
Yes
はまさに究極。「Yes Anderson」とかかなぁ。

Posted by: n at July 26, 2004 22:03
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