ガステーブルを購入する際の選定のポイントについてまとめておく。
ようやくガステーブルを購入した。引越してから2か月,お湯は電子レンジで沸かしていたのだ。食事が全部レトルトとインスタントというのは流石{さすが}に不健康という訳で,ガステーブル購入のために重い腰を上げた。ガステーブルに関していくつかの疑問点が解決したのでまとめておくことにする。
最近のガステーブルは,エアコンのような省エネ基準が適用されているというのが驚きだった。各製品には,省エネの達成率が書いてあるのだった。
ガステーブル,ガスコンロ,ガスレンジ,ガスグリル,ガス台,など,たくさんの呼び名がある。これらの呼び名については,厳密な定義はなく,メーカーによってまちまちである。ヤカンや鍋を乗せるところは,ガスコンロまたはガスバーナーと呼ばれる。魚を中に入れて焼く部分はガスグリルまたはガスレンジまたはガスグリルレンジ。コンロとグリルが一体になったものがガステーブル,ガステーブルを乗せる台がガス台と呼ばれることが多い。コンロが1つだけのものは「一口{ひとくち}コンロ」で,一口ガステーブルとは呼ばれない。
以下では,2口のコンロにグリルが1つついたガステーブルにターゲットをしぼる。家庭で一番多く使われているタイプである。製品の種類も一番多い。
一番これを多く使うことになる妻からの要件は次の通り。
ガスの種類を調べておくのは当然である。通常は,同じ製品で都市ガス用とプロパンガス用が用意されている。お店で特価で売られている場合は,片方しかない場合もある。そこから先はお店の在庫状況による。
幅には 59 cm タイプと 56 cm タイプの2種類がある。これは置く場所によって選べばよい。59 cm のタイプが標準であり,種類も豊富。私の住んでいる住宅は,置く場所が 61 cm だったので,59 cm を選択した。幅はぴったりのものを選んでよい。隙間が開くと,間に野菜くずなどが落ちることが多くなり,汚くなるからである。壁への熱の影響や,汚れを考えるのであれば,間に金属製の仕切りを入れればよい。仕切りは非常に薄いものもある。多くの場合は,キッチンフードなどと呼ばれるアルミホイルでできた安いものが使われる。
多くの場合,片方のコンロから棒が飛び出ている。この棒は上から押せば引っ込むようになっている。軽い鍋だと,この棒のせいで転がってしまうのが難点。邪魔に思えるこの棒は一体何なのか? これは温度感知センサーである。天ぷら油の過熱防止のためで,センサーが鍋底の温度を検知し,温度が約250℃になると自動的にガスを止めて火を消すようになっている (くらしの安全情報サイト・安全シグナル)。
2口コンロの場合,片方が「強火 (つよび)」になっている。強火コンロは,温度センサーがついていない方である。右側が強火の「右強火」と左側が強火の「左強火」があり,多くの場合,どちらかが選べるようになっている。選べるといっても,自分で右強火と左強火を交換できるということではない。購入時にどちらかを選ぶだけである。これは台所内のガステーブルの置き場所で決める。熱を考えて,強火コンロは壁から遠い側になるものを選ぶ。例えば,左側に壁がある場合,右強火タイプを選ぶことになる。
最近は,強火コンロに「内炎式」と呼ばれるタイプが出てきている。外側から内側に向けて炎が出るというものである。こうすると,鍋の底に火が効率よく当たるため,火力は強くなり,省エネにもなる。ただし,高価である (効果的だからなんちてププ)。
火力調節ツマミには,回転式とスライド式がある。
回転式は,点火と火力調節が一体となっているもので,昔から使われている方式である。安価なガステーブルに多いが,高価なものにも採用されている場合もある。
スライド式の場合,点火はボタンで行い,スライドツマミは火力調節だけを行うようになっている。火力を最弱にしても火が消えないというメリットがある。製品としては,グレードが中くらい,またはそれ以上に採用されている方式である。ボタン式の点火となるため,電池が必要になる。電池が切れそうになると,ランプが点灯して知らせてくれる製品が多い。「なんで電池が弱っているのに,追い討ちをかけるようにランプを点灯させるのか?」という疑問も残るが,これは点火するための電圧とランプ点灯のための電圧が違うために実現可能となっている。ランプ点灯は点火できないくらい弱い電圧でも可能なのである。
中央についているグリル部分は,グリル底面の皿に水を入れる必要のあるタイプと水が不要なタイプがある。水が必要なタイプは,安価なガステーブルに採用されていることが多い。安全のために,水が入っていないと着火しない設計となっていることが多い。勢いよく引き出すと,水が跳ねるという欠点がある。
水が不要なタイプは「水無しグリル」と呼ばれている。なぜ「水不要グリル」ではないのかという疑問もわくが,細かいことなのでスルーする。「水無しでOKグリル」の略だと解釈する。このタイプは,グレードが中以上の製品に採用されている。水無しタイプには,さらに2種類ある。片面焼きと両面焼きである。通常は片面焼きで,上から火が当たる。両面焼きは,上から火が当たる他に,横から火が当たるようになっている。横から下の面を焼くことで,ひっくり返す必要がなくなるのである。
水無しOKかどうかは,簡単に見分けることができる。水が必要な場合は,「水をいれてください」という文字が,グリル皿にプレス加工されている。リサイクル品などから探す場合は,グリルを手前に引き出して,皿の底面を見ればよい。何も書いてなければ,水無しOKであるか,表示が義務付けられていないくらい古いかどちらかである。
ガスホースには,押してもつぶれないような,しっかりしたものを選ぶ。ガス栓との接続部分には,2つのタイプがある。うちはなぜか,2口出ていて,片方はねじ込みタイプ,もう片方はワンタッチタイプである。頻繁に取り外すことがない場合は,ねじ込みタイプでよい。ワンタッチのタイプでもよいが,ガスホースにアタッチメントを取り付ける必要がある。
選んだ製品は,リンナイ社製の水無しグリル付ガステーブル KGE-S650MBK-R である。
という要件を満たすもののうち,安いものを選んだらこれになったのである。価格は 16,800円。上を見ればきりがない。最上位機種は6万円もするのである。
さらに詳しくは,専門のサイトがあるのでそちらを参考に。ガスコンロ/ガステーブル購入ガイド・ガスコンロ/ガステーブルの賢い選び方 や,ガスコンロのことなら「ガス器具ネット」 - 楽天市場店 などがある。
Posted by n at 2007-07-23 01:07 | Edit | Comments (3) | Trackback(0)
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はじめまして。
Posted by: ゆう at July 28, 2007 23:12ガステーブルの、KGE-S650で検索してこちらにたどり着きました。
私もコレを検討しています。
ヨドバシで見たら、23800円でした。
16800円、激安ですね。店舗でなく、ネット通販で買われましたか?
もし良かったらお返事ください。
ゆう さん
Posted by: n at July 29, 2007 01:11スーパービバホームで購入しました。ネットではなく店舗です。値札に「値下げしました」と書いてありました。
http://www.vivahome.co.jp/tenpo_annai/svh/default.htm
お返事どうもありがとうございます!
Posted by: ゆう at July 29, 2007 22:28スーパービバホームなのですね。
色は、ブラックの方が汚れ目が目立ちにくそうで
良いですよね!
どうもありがとうございました。