Vine Linux 4.0 からは,qpopper は xinetd で起動されるようになった。xinetd で起動するサービスは ntsysv で設定する。
Vine Linux 3.2 まで,qpopper や telnet 等は inetd 経由で起動されていた。inetd で起動するサービスは,/etc/inetd.conf で設定し,qpopper であれば次のように書いて,
/etc/init.d/inet restart で inetd の再起動を行うことで有効化を行っていた。
先日,OS を Vine Linux 4.1 にしたところ (nlog(n): サーバの OS を Vine Linux 3.2 から 4.1 へ更新),qpopper のインストールで少しハマッたのでまとめておく。
Vine Linux 4.1 では,qpopper は (inetd ではなく) xinetd 経由で起動される。また,qpopper はデフォルトではインストールされないので,明示的にインストールする必要がある。
現在のバージョンは xinetd-2.3.14 と qpopper-4.0.9 である。qpopper の設定ファイル は /etc/xinetd.d/qpopper に保存される。
さて,インストール直後は動いていたので,やれやれと思っていたのだが,OS を再起動してからは動かなくなってしまったのだ。これには焦った。localhost から接続に行っても拒否されてしまうのだ。
netstat で調べてみると,確かに POP3 のポート 110 が開いていない。
iptables が止めているのか? と思って iptables を停止してみたが,変化なし。そうそう,Vine Linux 4.0 からはポート制御に iptables が採用されたのだった。
いろいろ弄っていて,OS 起動時に開始するネットワークサービス内に qpopper の項目があるのを見つけた。Vine Linux なら setup コマンド入力後に「システムサービス設定」を選択する。RedHat 系なら,ntsysv コマンドになる。Vine Linux の setup コマンドからは ntsysv コマンドが呼び出されている。
項目の移動は矢印キー,画面内の移動は Tab キー,オン・オフはスペースキーを使う。qpopper に「*」をつけて終了する。これで xinetd を再起動すれば qpopper が有効になる。どうやら xinetd をインストールすると,xinetd 経由で呼び出すネットワークサービスは,ntsysv の画面に出てくるようになるらしいのだ (サービスに対するアクセスの制御)。
通常,setup 有効にした設定情報は /etc/rc.d 内に保存される。しかし,xinetd 経由のサービスの情報がどこに保存されているかは見つけられなかった。(見つけました。追記をご参照ください。)
これで設定完了。分かってしまえば何ともないが,それまでは「???」が頭の中を埋め尽くしていたのだった。おしまい。
2007年9月4日追記:
qpopper を有効にするかどうかの設定箇所が分かりました。ntsysv での設定は /etc/xinetd.d/qpopper ファイルに直接反映されます。このファイルを直接編集しても同じ結果が得られます。
disable の値に「no」を指定すると有効になり,「yes」を指定すると無効になります (参考: @IT - inetd.confが見当たらない)。
Posted by n at 2007-08-31 23:47 | Edit | Comments (0) | Trackback(1)
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