英短文を暗記するには繰り返ししかない。今私がやっているトレーニング方法をメモしておくことにする。
「英作文に上達するには,日本文を見たら,英文が頭に浮かび,すらすらと言えるところまで暗誦に努めること。これ以外の道はない。」というのは,例文集「基本英文700選」の鈴木長十・伊藤和夫の言である (nlog(n): 英語の短文暗唱は最低30回)。そこで,英短文暗唱を始めた。最初は30回の繰り返しをしていたが,これでは十分でないと思い,途中から回数を増やして,100回繰り返すことにした。不慣れな英文の発音も,100回も言っていれば,さすがにすらすら言えるようになる。しかし,続けて繰り返すだけでは,飽きるし,苦痛でもある。
何とかならないかと試行錯誤した結果,以下の方法に落ち着いた。ただし,これは個人の持っている力に依存するものなので,万人向けではない。しかも,実際にやっている私本人も,もうそろそろこのトレーニング方法が合わなくなってきている気もする。そうは言っても,暗記法の核にはなっているので,力に合わせてアレンジしていけばよい。
基本的な流れは次のようになる。
単純な手続きなのだが,文章にすると分かりにくくなってしまう (上の説明のこと)。上の方法をやるには,「英文と日本語訳が見開きで載っている例文集を使う」とやりやすいし,効果的。「基本英文700選」は最適で,以下が具体例である。
「基本英文700選」のページ構成は上の図のようになっている。見開きで,左ページに英文,右ページに日本語訳が載っている。
コピーした紙は,まず半分に折ってから,上のように縦長になるように4つ折りにする。縦長の紙にそれぞれ25回ずつマークし終わればノルマ達成。合計100回英文を声に出したことになる。英文が見えているときは,その英文を見ながらやっていいし,日本語訳が見えているときには,訳だけを見て英文を発音するようにする。
コピーしたページを10冊程度束ねて,クリップで止める。基本は8つ折りだが,一番上だけ4つ折りにしておく。
上は,ばらした状態。
1束を10ページにしておくのが理想的。10ページだと,5回ずつの繰り返しで2周すると,1ページ捨てられる勘定になる。各英文を10回ずつ繰り返したことになるからだ。1日1ページ追加するので,常に10ページを持ち歩くことになる。そうは言ってもなかなか上手くいかない。この写真を撮ったときは13ページになっていた。しかし,ページ数は気にしなくてよい。適当に調節すればいいだけである。
中学生や高校生の頃,この方法を編み出せていれば,英語がもっと得意になったに違いない。それがとても残念。
Posted by n at 2008-12-24 22:22 | Edit | Comments (3) | Trackback(0)
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今日、再びこのページをじっくり読みました。
Posted by: ティミー at October 06, 2010 06:52詳細に段取り、方法を示してくれているので、大変参考になります。ありがとうございました。今後も、このような、実験的手法を使って、仮説・検証したものを読めると嬉しいです。
ティミー さん
Posted by: n at October 06, 2010 20:48ご意見ありがとうございます。実際にやってみたことを報告していきたいと思います。
今読み返しますと,この記事の説明は少し細かすぎるように思います。
「一定回数 (5回など) 繰り返したら後ろに回し,合計が100回になったら捨てる」くらいの説明でもよかったのではないかと。
決して細かすぎると言うことはないと思いますよ。
Posted by: ティミー at October 07, 2010 09:10色々な試行錯誤こそ大切だと思うからです。
私も、うまくまとめるよりも、自分の試行錯誤を書くようにしています。たとえそれが愚かしいものであっても、参考にしてくれる方がいる気がするのですね。