具合が悪くなったら病院へ。しかし,病院で別の病気をもらってくることもある。病院には具合の悪い人が集まっているからだ。だからと言って行かないわけにもいかない。マスクなどで自衛するしかない。
幼児というのは,急に発熱したりして具合が悪くなることがある。そんなときは,病院に連れて行くことになるのだが,逆にリスクもある。病院というのは,病気を治すところであるのは当たり前だが,それはつまり,病人が集まっている場所でもあることを意味している。
子どもの体温が非常に高ければ悩むことはなくすぐに病院に直行だが,37.5℃ くらい中途半端な熱の場合が困る。「このくらい大丈夫ではないか」と,安易に素人が判断すると症状が悪化することもある。やはり専門家の判断を仰いだほうがよい。しかし,インフルエンザが流行していたりすると,軽い発熱で連れて行ったのに,インフルエンザなどの重い病気をもらってしまう場合があるのだ。感染の場所は待合室である (院内感染 待合室 - Google 検索)。
もちろん,病院もこのことは十分認識しているので,何らかの対策をとっているところが多い。例えば,
などがある。病院を選ぶときは,待合室での感染にも配慮しているところの方がよい。ただし,人気の病院は人が集まりやすく,その分,感染する確率も高くなってしまうというのが悩みどころ。仮に,「隔離待合室」が用意されていたとしても,診察を受ける前は,同じ待合室で待つことになるからだ。
病院をクリアしたとしても,次には「薬局」というものが待ち構えている。病院に行った患者は,そのまま薬局に行くことになる。薬局もまた,病原菌の巣なのだ (病原菌に「巣」はないのだが)。薬局は,病院よりも対策されていないことが多いので注意が必要である。
次のような自衛策も必要である。
自分でマスクをするのは基本である。マスクで空気感染は防げないかもしれないが,飛沫{ひまつ}感染は防げる。ウイルスは非常に小さくてマスクの穴を通りぬけてしまうため,空気感染は防げないかも知れない。しかし,くしゃみや咳などで飛んできた飛沫を防ぐことはできる。
ところで,マスクはウイルスに対して全く意味がないかといえば,そうでもない。ウイルスというのはまとまって体内に入ってくるのが危険なのであって,量が少なければ問題がない。体内に入るウイルスのうち,いくらかでもマスクに引っかかってくれればよいのだ。つまり,鼻毛と同じ効果である。鼻毛なんかはスキマだらけでザワザワと生えているだけだが,実はあれだけでもかなり効果的なのである。鼻毛万歳。
マスクをしていない人は最悪である。そういう人に限って,突然咳き込んだりするので要注意である。くしゃみをするときに手で口を押さえないのも,その類の人に多い。近寄らない方がよい。
待合室には本などがあるが,できるだけ触らない。接触感染を防ぐためである。ただし,触ったとしても,皮膚から感染することはないので,その手を目や口に持っていかなければよい。痒くても,無意識に目,鼻,口の周りをこすったりしないように注意する。
Posted by n at 2009-03-23 20:51 | Edit | Comments (4) | Trackback(0)
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うちの病院では車で待って貰って、順番が来たら呼ぶようにしています。
Posted by: kxxt at May 17, 2009 21:28kxxt さん
Posted by: n at May 18, 2009 21:19なるほど上手いですね。駐車場が確保できる病院ならできそうです。
呼び出しは,「特別なことがない限りワン切り」というルールを決めておけば,電話代もかかりませんしね。
自動車で来ていない患者さんはどうするのでしょう?
田舎の小児科なので車で来る人がほとんどです。
Posted by: kxxt at May 18, 2009 22:34たしかに、都心の病院で電車を使う人が多いと難しいかもしれませんね・・・。
kxxt さん
Posted by: n at May 19, 2009 03:19病院がどこにあるか,広さはどうか,患者は多いか,その他,条件はさまざまなので,最適な解は病院によって違ってくるのでしょうね。