印刷用表示へ切り替え 通常表示へ切り替え 更新履歴を表示 更新履歴を隠す
Photo エレベーターのちょうちょう

エレベーターにチョウチョがいるという。虫の蝶のことだろうか? これは言われるまで気がつかなかった。

■ ■ ■

チョウチョって何のこと?

エレベータの開閉ボタン
エレベータの開閉ボタン


うちの小さな娘たちは,エレベーターに乗るとボタンを押したがる。「まって,わたしが押すの」「ちょうちょを押しちゃダメ。乗る人がいるから」などと言っている。

「ちょうちょ」というのが何かと思って見てみると,なるほど「とじる」ボタンが蝶々の形に見える。参った。その発想はなかった。

エレベーターの話題

最近のエレベーターは押した階をキャンセルできるようになっている (エレベーターコマンド:アルファルファモザイク - 2ちゃんねるスレッド紹介ブログ)。

デンマーク国立美術館内のエレベータには「close」ボタンがないそうで,日本のエレベータも「閉」ボタンは要らないのではないかという主張もあり (kishin Design | Macとデザインと美しいモノのブログ | エレベータの「閉」は不用),賛成意見も多くみられる (はてなブックマーク)。しかし私はこれには反対だ。「急がないようにしたい」のであれば,「閉」ボタンだけではなく,各階のボタンも全部廃止して,全ての階に止まるようにすればいいように思うが,それは望まないのだろうか? 私が乗るエレベーターで観察したところ,家電量販店のものであっても,会社のビルのものであっても,市役所も図書館も,一番押されるボタンが「閉」ボタンだった。各階の階数ボタンは,エレベーター1往復につき多くても2回しか押されないが,「閉」ボタンは止まる階全てで押されていた。「閉」ボタンがないエレベーターを設計するのであれば,その前に,押されたボタンの回数をカウントして統計をとるべきだろう。

私の知り合いのことを思い出した。その男は,遠くから急いで乗ろうと走ってくる人に笑顔でこたえながら,右手では「閉」ボタンを連打していた。「閉」ボタンがなくなると,そういう面白いものを見られなくなってしまうのが残念だ (レアなケースなので統計的には捨てられる)。

2011年1月22日追記:
アメリカでは,「閉」ボタンがほとんど機能していないという情報がありました。

Greg Ross 氏のブログ記事よると、1990 年代初めに設置されたエレベータで「閉」ボタンが機能していることはほとんどないという。オーチスエレベータのエンジニアは 2003 年、Wall Street Journal の記事でこの事実を認めているとのこと。

街にあふれるプラシーボ効果 - スラッシュドット・ジャパン

しかし,おお さんのコメントによれば,今止まっている皆のボタンを押せば閉まるということなので,「閉」ボタンと同等の機能はあるわけです。そうなるとプラシーボ効果との関連性はどうなんでしょうね。

Posted by n at 2009-10-18 21:24 | Edit | Comments (6) | Trackback(0)
Trackbacks

  • 「手違いで複数トラックバックを送ってしまった!」という場合でも気にしないでください (重複分はこちらで勝手に削除させていただきます)
  • タイムアウトエラーは,こちらのサーバの処理能力不足が原因です (詳細は トラックバック送信時のエラー をご覧ください)
  • トラックバックする記事には,この記事へのリンクを含めてください(詳細は 迷惑トラックバック対策 をご覧ください)
Comments

エレベーターのキャンセルは メーカーによってやり方が違ったりして 面倒なので止まってもらった方が良かったりしますw 
閉ボタンがなくなると・・・
閉! ってボタンを作ろう! って発想が出てこないような社会になったら・・・
日本じゃなくなってしまうかもしれませんね

Posted by: maro助 at October 19, 2009 21:33

maro助 さん
その視点は面白いですね。「閉」ボタンがなくなった社会。
「いいこと思いついた! 『閉』ボタンてのを作ればいいんじゃね?」という意見が出てこない社会は恐怖ですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=jHjFxJVeCQs
な感じです。

Posted by: n at October 20, 2009 03:06

こんちわ。

いくつかのメーカー(三菱だっかな)では、一度押して予約セットされた点灯しているボタンをもう一度押す(この時、早すぎても遅すぎてもいけない。ちょうどいい間隔で二回押す)と、なんとボタンが消灯してセットがキャンセルできます。これを発見してから、ことあるごとに試しているのですが、日本だけですね。アメリカも、中東も、ヨーロッパでもこれはないです。ちなみに、急いでいる人とか、ゆ〜ったりと構えている人には発見できないような間隔での二階押しなのです。

また、アメリカのエレベータでは、逆に動く操作があります。
今、n氏が2階にいるとして、扉が閉まりかけたところ、人が来たので親切で開けてあげようとするとしましょう。どうします?
日本では2階のボタンを押すか、開くのボタンを押すと扉は開きますね。アメリカは、その階のボタンを押すと閉まります。親切が意地悪になっちゃうんですよ。ちなみに一番の正解は、扉のはじっこに手を素早く突っ込む。これでしょうね。光センサーがほとんどですが、たまにメカニカルなスイッチだったりするので、とにかく扉の端っこをバンと素早くたたくようにしてます。

Posted by: おお at October 20, 2009 05:48

おお さん
アメリカのエレベータで「手を突っ込む」という原始的な操作が標準だというのは驚きです。
それを考えに入れると,エレベータを各駅停車にすれば「ボタンがない」エレベータができますね。
ところで,アメリカのエレベータには「開」「閉」のどちらもないのですか?

Posted by: n at October 21, 2009 21:15

どもども

開、閉 ともに備わっています。
が、
使わないですね〜。使っているところもあまり目撃しませんね〜。
何でだろ?
あまり皆急いでないのかもしれません。

Posted by: おお at October 22, 2009 05:33

えっ? えーっ? 謎な感じ。

Posted by: n at October 22, 2009 05:54
Post a comment
  • 電子メールアドレスは必須ですが,表示されません (気になる場合は「メールアドレスのような」文字列でもOKです)
  • URL を入力した場合はリンクが張られます
  • コメント欄内ではタグは使えません
  • コメント欄内に URL を記入した場合は自動的にリンクに変換されます
  • コメント欄内の改行はそのまま改行となります
  • 「Confirmation Code」に表示されている数字を入力してください (迷惑コメント対策です)


(必須, 表示されます)


(必須, 表示されません)


(任意, リンクされます)


Confirmation Code (必須)


Remember info (R)?