図{はか}らずしてやることになった低インスリンダイエット。続けてみると確かに効果がある。しかし,それには「オナラ」という大きな代償がともなっていた。
ADD/ADHD 対策として食餌療法があるというので調べてみると,それは低インスリンダイエットとほぼ同じであることが判明した (nlog(n): ADD に負けない食事とダイエット食の関係)。ADD とは注意欠陥障害のことである (注意欠陥・多動性障害 - Wikipedia)。
低インスリンダイエットとは,GI (グリセミック指数 - Wikipedia) 値の低い食事を摂るダイエット法である (低インシュリンダイエット)。
低インスリンダイエットは,高タンパク質・低炭水化物の食事をとることで体の余分な脂肪を取ろうというものだが,私はダイエットには興味はない。ADD を何とかしたいだけなのである。高タンパク・低炭水化物の食事は,睡眠の質を高めるのにもよいようだ (睡眠の質を最高にする、ちょっと変わった夕食のとり方 - 分裂勘違い君劇場)。
いいことずくめである。
しかし,実際にやってみると,ある欠点があることに気がついた。それはオナラである。オナラが止まらない。出さないとお腹が張ってくるのでキビシイ。オナラを我慢していてしばらくしてから,トイレに行って座ってみると「出たのはオナラだけで,ウンコじゃなかった」ということもある。5秒くらいのオナラが出て,とてもすっきりしたと同時に,かなりビックリしたこともある。長すぎである。ダイエット本には「これでポッコリお腹もスッキリ」みたいな耳障りのいい言葉しか書いてないが,実は「オナラが止まらない」という欠点もあるのだ。もちろん個人差はあるだろうが,以下に書くように快便にはなるので,多少の差はあれオナラが出やすくなるのは言えるだろう。
低炭水化物の食事にしてからよかったのは,健康なウンコが出るようになったことである。ここ数年は,黒っぽくてベットリしたウンコになっていて,トイレに座っている時間も10分から20分と長くなっていた。先日嘆いたところだ (nlog(n): 腸に学ぶ情報の処理方法)。それが,黄色っぽいスルリとしたウンコになり,かかる時間は1分から2分になったのである。トイレットペーパーで拭いてもウンコが付かなくなってきた。あの少年の日のウンコが戻ってきたのである!! シェーン! カムバーック! (「少年」「戻る」で思い出したのだが,ここで使い方うのは間違っているので念のため)
ダイエットとしてはどうなのかというと,58.5 kg が 58.3 kg に激減。どう見ても誤差です。本当にありがとうございました。
低炭水化物の食事で困るのは,満腹感がないことである。たくさん食べても「お腹いっぱい」になった感じがしないのである。うっかりすると食べ過ぎてしまうので,どのくらいの量が適切なのかを経験的に決めていく必要がある。お腹が痛い時や,その他体調が優れないときは,無理してタンパク質をとろうとせず,炭水化物をとるようにしよう。そのときは「炭水化物は優しい」という感じを体験できるはず。タンパク質を多く摂る食事は,ゴツゴツしているためか,あまり「優しさ」を感じないのだ。ここでいう「優しさ」は単に個人的な印象である。
さてそして,目的の ADD への効果のほどは? 全く効果なし。忘れ放題,うっかりし放題。そこで最近は,手帳に「忘れたこと,うっかりしたこと」を克明に記録していくことにした。これの方が ADD には断然効果あり (書きました→nlog(n): ADD のための忘れ物対策)。もちろん,食餌療法の効果には大きな個人差があるので,筆者に効かなかっただけで,効く人には効く。
ADD 対策という当初の目的は達成されなかったが,オナラという欠点があるにせよ,快便という大きな利点があるので,当分は抗タンパク質・低炭水化物の食事は続けていく予定である。
便秘気味の女性にもお勧めしたい。彼氏やご主人には理由を話して,どうどうとオナラができるように理解を求めよう (nlog(n): 男女間のおなら問題を解決する魔法の言葉「ごめんプー」)。
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