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ADD 禁煙9周年 - 喫煙とADDとの関連性

大人の ADD である場合,依存症になる傾向があるようだ。タバコを吸っていたのは,ADD の制御をするためだったという可能性もある。私にとっては過去のことである。

■ ■ ■

禁煙を始めて丸9年が経過した。9年も経ってしまうと,もうすでに「禁煙」という状態ではなくなっている。同じようなことを去年も書いていた (nlog(n): 禁煙8周年 - タバコのことを考えることもなくなった)。

最近になって,自分はもしかしたら ADD かも知れないと思い (nlog(n): ADD かも知れない),医者を探すのとは別に,関係のありそうな本を読んでいるのだが,大人の ADD の中には喫煙にのめり込む人もいるという。

ポール・ウェンダーは,独自の大人の ADD の診断基準を持っており,多くの臨床家や研究者によって用いられている。これらの診断基準は,薬物中毒や家族歴などの症状は除外して,大人の ADD の核となる症状のみを取り上げている。ADD の分野のパイオニアであるウェンダー博士が,ユタ大学医学部の精神科の教授であることから,「ユタ診断基準」と呼ばれている。

17 耽溺の傾向
酒,麻薬などの薬物依存,ギャンブル,買い物,過食,働きすぎなど,1つの活動にのめりこむ

へんてこな贈り物―誤解されやすいあなたに--注意欠陥・多動性障害とのつきあい方: エドワード・M・ハロウェル, ジョン・J・レイティー pp. 92-95

これは診断基準となっている20項目の1つであるから,その1つだけを満たすからといって ADD であるということはない。他の項目については 大人のADD診断基準 にリストがある。

私の場合は,自分が ADD だとは知らなかった時期に書いていた中に,思い当たる部分があるのである。私は仕事中にも,仕事以外のことに注意が向いてしまうと言っているのだ。そして,タバコを吸うことで,この多方面への注意散漫が制限されると言っている (nlog(n): 禁煙7周年 - タバコで集中力は増すか)。注意は仕事とタバコの2方向に限定されるようになるのだ。注意散漫である ADD の特徴と,嗜好品にのめり込みやすい ADD の特徴の両方が現れているように思える。

タバコをやめてしまった今,注意力はもとの状態に戻ってしまった。しかし,自分が ADD であるということを知ったことで,そのジャジャ馬をいかにしてならすかという観点から自分の行動を見直すようになってきている。タバコを続ける必要はない。タバコをやめても ADD 対策はできるのだ。

関連:

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へんてこな贈り物―誤解されやすいあなたに--注意欠陥・多動性障害とのつきあい方

5つ星のうち3.3

エドワード・M・ハロウェル,ジョン・J・レイティー,司馬 理英子

Posted by n at 2010-06-20 23:35 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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