飼育容器を覗いたら,冬眠していたコクワガタが起きだしていた。1日おきに霧吹きをしていたのは無駄ではなかった。
昨年2011年の夏,マンションの階段のところで仰向けになっていたコクワガタのオスを1匹捕まえてきた (寿命)。飼育容器としては,100円ショップダイソーで購入した深めのタッパー。フタが完全に閉じないように,割り箸を挟んで隙間を空けてある。エサは,これも100円ショップで購入した樹液ジェル。容器の底には 1 cm ほど土を入れ,他に樹の枝も入れてある。
そんな劣悪な環境でも,コクワガタは冬眠に入り,暖かくなって起きだしてきた。嬉しい。
エサは,丸型の納豆の容器か,カップ型のヨーグルトの容器を底から 5 mm くらいで切った紙皿に樹液ジェルを人垂らししたものを与えている。夏の間は,昼間はエサの紙皿の下に潜っていて,夜になると起きだすという生活をしていたが,11月頃から紙皿の下に潜ったまま出てこなくなった。
「これはもしかすると冬眠に入ったか,それとも死んでしまったかのどちらかだ」と思いながら,世話を続けることにした。冬眠というのは仮死状態だから死んでいるのと区別がつかない。寒い時に無闇に起こすのは悪い影響しかないだろう。世話というのは,簡単なことで,容器の内部が乾燥しすぎてしまわないように霧吹きで湿り気を与えるということである。土がもともと少ないので,割と頻繁に霧吹きをしてやる必要があった。大体1日おきか2日おきである。
そして,そのコクワガタがついに起きだしてきた。嬉しい。霧吹き自体は簡単なことだが,これを忘れずにやるというのはなかなか難しかったのだ。しかも,生きているという保証がないので,無駄になる可能性もあり,やりがいという点では「ほとんどなし」だったのである。
冬眠の仮死状態から復活するというのはまさに生命の神秘である。
100円ショップを見て回ると,クワガタやカブトムシなどの甲虫の飼育セットは抱負にそろっている。飼育用の土,湿り気を絶やさないためのジェルマット,木をくり抜いたエサ場,枯れ枝,木の葉などである。低予算に抑えるため,土は園芸用のものを使ったので,購入したのはエサ用の樹液ジェルだけであった。
今回は冬眠に成功したが,寿命は1年から2年ということなので (クワガタの寿命ってどれぐらい?),次の冬眠はできないだろう。
2012年7月6日追記:
死んでしまいました。足を触ると反射の動きがあったので,気がついたのは死んでから間もなくだったのだろうと思います。原因は樹液のやり忘れです。かわいそうなことをしました。
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