私の職場は夏場はクールビズを推奨している。しかし私自身はクールビズに対応することができない。
クールビズとは,2005年から環境省が行っている軽装キャンペーンである (クール・ビズ - Wikipedia)。要するに,エアコンに頼らずに服装で何とかすることで省エネしましょうというキャンペーンである。私の職場は基本の服装はスーツなのだが,6月1日から9月30日の夏場はクールビズを行うため,ジャケットなし,ネクタイなしの服装が可能になる。
一般にはクールビズのおかげで厚着から開放され,いくぶん涼しく過ごせるはずである。ところが私自身はこれがとても苦手なのである。
クールビズが苦手な第1の理由は,ごくまれにネクタイが必要になることがあるからである。必要な日だけネクタイをしてけばいいではないかという意見があるのはもっともなのだが,「いつも同じ服装でないと忘れてしまう」のだ。1年に1回あるかないかのネクタイ必須の日に備えて,その他の日には毎日着用しなければならない。
この問題の解決法としては,ネクタイを職場に置いておくというものがある。これは合理的。しかし,これには見た目の問題がある。ネクタイありなしの問題は,ネクタイを単に着けるか外すかの問題ではないのである。普通のワイシャツでネクタイをしないのはだらしなく見えてしまう。ネクタイをしないのであれば,ネクタイをしないことが前提でデザインされたワイシャツでなければ様にならない。襟が立っているタイプのワイシャツがそれである。私の場合,普通のワイシャツでネクタイをしないのは見た目がよくないと思うくらいには格好を気にするのに,専用のワイシャツを買うほどオシャレではないため,この案は採用に至らないのである。
気分的にも,ネクタイをした方が仕事をする気になるということもある。窮屈な職場には窮屈な服装が似合うのである。
クールビズなのに,どうして暑苦しいジャケットを着ているのか? クールビズが苦手な第2の理由は,ジャケットのポケットにモノを入れて持ち運んでいるからなのである。ジャケットに入れているのは,モレスキン手帳と英語・フランス語音読練習用紙。この2つはすぐに取り出せるところに持っておきたいのだが,大きいためにズボンのポケットには入らない。カバンに入れてしまうと取り出すのに手間がかかる。そこで仕方なくジャケットに入れることになる。要するに,ジャケットがポーチやバッグの代わりになっているのである。
結局のところ,クールビズが提唱している二大不要物であるネクタイとジャケットの両方を手放すことができない。幸いにして内勤なので,会社に入ってしまえば涼しい部屋で仕事ができるし,ジャケットも脱げる。ツラいのは通勤途中だけなのでなんとかなってしまっているのである。最大の問題は,ジャケットの臭いがきつくなることである。
Posted by n at 2015-08-05 23:27 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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