TOEIC テストの8回目を受験した。やはり時間切れのときは点数が悪い。
毎年 TOEIC を受けている理由? それは,直接的には目標としている900点を超えていないからであり,もう少し深い理由は,英語のトレーニングは飽き飽きで退屈なので,1年に1回くらいテストでも受けて気合を入れないとモチベーションが続かないからである。あまりにも退屈なので,4月からはフランス語の学習を始めてしまい (nlog(n): フランス語学習を始める),英語トレーニングにかける時間は半分になってしまった。そんなことでいいのか?
先日受験した TOEIC Institutional Program (TOEIC IP) の結果が届いた。団体特別受験制度という,組織内で行われる TOEIC テストのことである (TOEIC法人向けサイト|申込・実施の流れ|TOEICテスト 実施要領)。受験料は 4000 円。1年に1度受けているので,8回目ということは8年目ということになる。もうそんなに年月が経っているとは。
今回のテストフォームは「T1D573」。問題用紙の表紙に印字してある記号番号である (TOEIC IP は過去問が使われる)。
今年は少しだけ準備をした。1週間前に対策本であるキム デギュン著「新TOEICテスト一発で正解がわかる 基礎編」を借りたが,あまり参考にならなかった。内容が基礎的過ぎた。よく見るとタイトルに「基礎編」となっているではないか。準備になってねぇ! 効果はほとんどないと言える。
リスニング問題は,とてもよく聞き取れるものと,まったく聞き取れないものに分かれていた。フルに全部聞き取れるものもあるのに,話者が変わると全くわからない。ここで迷いが生じる。問題を先読みしておいて,キーワードが出てきたらマークをするのがいいのか,アナウンスや会話を聞くことに集中して記憶し,問題に合わせてマークするのがいいのか,ということである。結局のところ,どちらか一方に方針を統一するということはできず,アナウンスを聞きながら問題を見てマークするという,どちらでもない方式になってしまった。方針で迷うと,いい結果は得られない。そのことは分かりつつもどうすることもできなかった。
そして今年も,またあのオーストラリア男性のクチャクチャという早口が聞き取れなかった。リスニングは慣れである。Podcast を使っていても,聞きやすいアメリカ英語ばかりを選んで聞いているのでこんなことが起こるのである。オーストラリア英語の初級者用 Podcast ないかなぁ。
リーディングは最後のところで時間切れ。去年も確か時間切れだったから,今年は自分でタイムテーブルを作って,回答用紙と同時に配布される「受験のしおり」に書き込んだ。各パートにかける時間を割り振って,各パートの開始時刻を明記しておくのである。こうしておけば,進み具合がすぐに分かるという寸法である。リーディングの時間は通常75分間である。問題の100問は,Part 5 が40問,Part 6 が12問,Part 7 が48問という割り当てになっている (テストの形式と構成)。今回のリーディング時間は76分間だったので,Part 5 に15分,Part 6 に15分,Part 7 に46分を割り振った。実際にかかった時間は,Part 5 に20分,これは遅いと思って急いで Part 6 に7分かかり,Part 7 は残り49分だった。Part 7 の内訳は,シングルパッセージ28問に35分かかり,181問目からのダブルパッセージ20問になったところで残り14分。げっ,これでは1問を1分で問いても間に合わない! その上,ダブルパッセージとは2つの文書から読み解く問題なので,時間がかかるのである。急いで取り組んだが,残り5分で10問も残ってる。5問をヤマカンで3分で解き,最後の5問を山勘で2分で解いた。つまり最後の10問はいわゆる「塗り絵」である。
テストの後,去年の時間配分を見てみたところ,「時間切れだった… Part 7 に55分かけるくらいでないといけない」と書いてあるではないか (nlog(n): 受験7回目 TOEIC の結果)。せっかくブログに残しているのに役立ってねぇ! この反省は次回には必ず活かすことにしよう…と心に誓った。次回は Part 7 に55分かけることにしよう。となると,Part 5, 6 の52問を20分で終わらせなくてはならず,単純計算で1問あたり20秒。そんなこと可能なのか?
今回の試験会場は音の環境が悪かった。線路が会場のすぐ隣なのである。ドアが閉めてあっても電車が勢いよく通る音が聞こえてくる。リスニング中に電車が何度も通ったのは最悪だった。リスニング試験があることは分かっているのだから,静かな会場を選定してくれと言いたい。
そして会場が寒かった。少し寒いのは頭の回転には都合がいいのだが,体にはよくない。隣の女性はずっと足をさすっていて,それがちらちらと横から目に入ってきて集中できなかった。「ほおづえ」のような体勢で「こめかみづえ」をすることで視界を遮って見えないようにした。この女性は,足をさすらないときは鉛筆を回していて,これも気が散る原因になるので,できるだけ目に入らないように工夫した。
それにしてもテストの2時間を集中して過ごすのは体力的につらい。もともと集中力が続かないのに,加齢が作用して最悪である。リスニング中に「早く終わらないかなぁ」などと考えてしまったときは,ふと気がつくと「あれ? 今なんて言った?」状態になってしまった。まさにこの脳ネコ状態である (【大宇宙】TOEICリスニング時の脳内wwwwww - Togetterまとめ)。そういうときは潔く捨てるしかないのである。次の問題に引きずってはいけない。
気になる今年の結果は…ガーン!
受験日 | Listening | Reading | Total |
2015-12-09 | 410 | 370 | 780 |
前回までの得点は以下の通り。上になるほど新しい日付になっている。
受験日 | Listening | Reading | Total |
2014-12-10 | 400 | 375 | 775 |
2013-11-14 | 445 | 395 | 840 |
2012-12-11 | 370 | 400 | 770 |
2011-10-12 | 375 | 460 | 835 |
2010-09-30 | 410 | 385 | 795 |
2009-09-30 | 335 | 350 | 685 |
2008-09-29 | 285 | 315 | 600 |
去年から5点しかアップしていない。去年も試験対策をせずにテストに望んでいるから,このあたりが自分の実力なのかも知れないが,それにしてもプラトーが長すぎる。
この1年でやったトレーニングは音読のみで,教材は今まで使ったものを再利用。経済的な上に効果的。NHK のラジオ講座「実践ビジネス英語」の2012年度と2013年度に使ったものをリサイクル。方法は以前まとめたものと基本的には同じだが (nlog(n): 「実践ビジネス英語」の2週間音読計画と実践結果),ラジオ放送と同期していないので,放送は1レッスンに2週間かけるが,音読は1週間で済ませることにした。こうすると放送1年分が半年で消化できる。音読の繰り返し回数は少し減らして30回に設定。もう1つの教材は「英検Pass単熟語準1級」である (nlog(n): 「英検Pass単熟語準1級」で語彙増強)。これも30回ずつ繰り返した。
ポッドキャストは若い女性が2人でしゃべる All Ears English Podcast | Learn Advanced English を聞いている。"How are you today?" と聞かれた時に "I'm fine. And you?" の他には何と答えればいいの? という人にお勧め。挨拶は毎回あって,毎回少しずつ違う。
点数が何年も上がらなくて泣けてきた。800点を取ったことが二度もあるのに夢のようにも思える。やはり TOEIC の試験対策をした方がいいのだろうか。しかし,TOEIC 試験に特化した対策をしてしまうと,本当の英語の実力が測れなくなってしまう。それ用の特殊な対策をせずに,気がついたら点数が上がっていたというのが理想なのだが,それを待っているとモチベーションが維持できない。ぐぬぬぬぬ。2016年5月から TOEIC の出題形式が変わるそうだ (2015年度|TOEICテスト 出題形式一部変更について)。公式問題集はもとより,また「新形式対応の TOEIC 対策本」が山ほど出るのだろう。
それではまた来年!
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