英語学習を続けているとき,「英語が分かるようになる」というブレイクスルーはあるのかが疑問だった。ブレイクスルーはある。
英語を身につけたいと思い,真面目に取り組みだしたのは2008年のことだった (nlog(n): 英語の短文暗唱は最低30回)。現在の英語力は TOEIC 800点前後である (nlog(n): 受験8回目 TOEIC の結果)。TOEIC の点数としてこのレベルになったのは2010年なので,もう6年くらいプラトーの状態にある。
英語学習をしていて,ずっと疑問だったのは,英語が分からない状態から分かる状態に変わるという「ブレイクスルー」はあるのかということである。
経験からいうと「ある」。しかし,それは目の前がぱあぁっと開けるようなものではなく,1年くらいしてから,じわじわと「あった」んだなと思い出すようなものだった。ちょうどその頃,英語で寝言を言ったことがあるそうで,妻が驚いていた。すきま時間はすべて英語に当てていた頃である。
ブレイクスルー後の現在の状態は,英語を聞いくときにには語順が違和感なく耳に入ってくるようになっていて,話すときは「考えながら話す」ことができるようになっている。「考えながら話す」というのは,頭の中で最初に文を完成させてから話し始めるのではなく,話し始めてから,途中でこの文にどう付け足していくかを考えるということである。これは日本語を話している自分を想像すると分かりやすい。日本語を話す自分を観察すると,話し始めてしまった後で,途中でつけ足しながら言いたいことを詳しく説明したり,文全体の構造を整えていることに気づく。その状態が英語でもできるようになるということである。
英語を話すとき,途中で追加するには関係詞を使うことになる。関係詞が自分で使えるようになったときがブレイクスルーだったように思う。関係詞が分かると,ライティングでは長い文が書けるようになり (nlog(n): 英文を文頭から理解するという感覚は全米ナンバーワン),リーディングでは返り読みをしなくて済むようになり (nlog(n): 英文の返り読みをしなくするための目標設定),スピーキングでは話しながら考えて肉付けできるようになるのだ。
私のブレイクスルーは去年か一昨年くらいにあったので,英語学習を始めてから,6年か7年してようやくたどりついたことになる。長かった。まだ英語のジョークで笑うことはできないし,語彙力も全然足りないが,英語が怖くなくなったということはある。自分の考えを英語にして伝えられると思う。
英語学習の方法は,繰り返し音読をするというのが,効果的でありしかも続けていけるということが分かった (nlog(n): 若い頃の自分に教えたい英文音読トレーニング法)。ペースメーカーには NHK の語学講座を使うとよい (nlog(n): 「実践ビジネス英語」の2週間音読計画と実践結果)。
私の場合,人生の後半になってから身につけてしまったが (笑),早い時期に習得するに越したことはない。ブレイクスルー後は英語が雑音でなくなるからだ。若い時に身につけてしまえば,そこから後の長い人生で,ずっと英語が理解できるからである。
日本に住んでいる場合,英語を話す外国人と接触する機会がないのが残念である。モチベーションも保てないし,自分の英語が通じるのかも試せないからである。モチベーションは TOEIC などのテストや語学講座を使って,無理やりキープするしかない。そこがつらいところである。
そうそう,電車の中で外国人同士が英語でしゃべっているのを聞いてもちんぷんかんぷんだということはよくあることである。これは心配することはまったくない。他の日本人同士がしゃべっていることも聞き取れないので,英語も実は同じことなのである。単に,英語に対して自信がないだけなのだ。日本語には絶対の自信があるから,電車の中で他人が何を話しているかが聞き取れなくても心配ないと思えるので,関心がないだけなのである。
英語学習のきっかけを与えてくれたのは 英語上達完全マップ。とても感謝している。
Posted by n at 2016-05-05 00:39 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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