TOEIC テストの9回目を受験した。準備をしないときは点数が伸びない。つまり普段の実力が分かってしまう (泣)。
今年は英語学習にかける時間が激減している。まず第一に,4月からドイツ語の学習を始めたことである (nlog(n): 今年はドイツ語をやってみる)。とは言っても,前年はフランス語をやっていたので,第二外国語の種類が変わっただけであるといえばその通りで,つまりは激減した理由にはなっていない。
最大の理由は,Pokémon GO である。7月下旬から始めて (nlog(n): Pokémon GO で子供と歩く),4か月になろうとしているのに飽きずにやっている。それまでは「空き時間と言えば語学」だったのが,「空き時間と言えばポケモン」になってしまったのだ。モンスターをつかまえたりポケストップを回したりするときには,何も考えていない。しかも,ポケモンの名前ばかりを覚えてしまっている。ポッポの2段階変化の名前を,ピジョン,ピジョットなどと覚えるくらいなら,英単語の一つでも覚えたほうが有意義に決っている。ポケモンは明らかに英語学習を阻害しているのだ。
先日受験した TOEIC Institutional Program (TOEIC IP) の結果が届いた。TOEIC IP とは,団体特別受験制度という,組織内で行われる TOEIC テストのことである (TOEIC法人向けサイト|申込・実施の流れ|TOEICテスト 実施要領)。受験料は 4000 円。1年に1度受けているので,9回目ということは9年目ということになる。9年ということは,小学校1年生から始めたとすると高校1年ということで,時の経つのははやいものである。
今回のテストフォームは「T1G616」。問題用紙の表紙に印字してある記号番号である。
今年はまったく準備をしなかった。テストに特化した準備をしないということは,普段の英語の実力を測ることができるとも言える。
今回は,問題の音声を聞きながら,問題文をなぞるようにした。TOEIC の場合,ナレーションと同じ順番で問題文が書かれている。順番が逆になることはない。ナレーションの最初の方に出てきたことがらは問1に,途中は問2,最後は問3という流れになるのである。ただし,問題文を読みすぎるとナレーションに注意が向かずに聞き逃してしまうという難点があり,「あれ? 聞き逃したかな?」と思うと,焦ってしまい,それ以降のナレーションも聞き取れずに全滅になってしまうのである。
英語は英語のままで聞き取れるようになってきてはいるのだが,短期記憶の保存領域が狭すぎて,ナレーション全体を脳内に保存しきれない。聞こえたとしても,忘れていってしまう。したがって問題文を読んでも記憶から取り出せないのである。
聞き逃しが原因で,捨てた問題がいくつもあった。
リーディングは終了時刻ギリギリで終えることができた。それは,前回の受験のブログ記事を読み直し,反省をふまえて,できるだけ早い段階で前半のパートを終わらせることを心がけたからである。時間を記録してみたところ,短文穴埋め問題のパート5 (40問) に10分,長文穴埋め問題のパート6 (12問) に5分かかっていた。つまり,最後の読解問題に60分を割り当てることができた。割当としてはよかった。しかし,ギリギリになってしまったのはなぜだろうか。読解問題の内訳は,「1つの文書」からなる問題は28問で35分,「2つの文書」からなる問題は20問で25分かかっていた。
「1つの文書」に時間をかけすぎている。残り10分のときに問題が10問残っていた。「2つの文書」に30分は残すようにしたいところだ。
今回は隣の人も落ち着いていたし,音声が聞きづらいということもなかった。
周りの人の記入のタイミングも気にならなかった。と言うのは,リスニングセクションの最初の写真パートと次のパートは,問題文も音声のため,選択肢で正解が流れると同時に受験生は一斉にマークするのだ。これを利用すると,聞き逃すという最悪のケースでも,周りの受験生の雰囲気を読めば正解が分かるのである。つまり,目をつぶっていても,というより,むしろ「目をつぶっている方が」正解が分かるのである。これはカンニングではないが,自分の実力ではないことも確かだ。…という受験テクニックがあるのだが,今回はこれを気にすることはなかった。周りに左右されず,自分で答を決めることにして,その通り実行した。
そんな今年の結果は…うっ!
受験日 | Listening | Reading | Total |
2016-11-02 | 385 | 385 | 770 |
去年から10点ダウン。誤差範囲である。しかも,リスニングとリーディングが同点。つまりは,これが実力ということである。横ばいの期間が長く,少なくとも3年は続いている。しかし,今回の横ばいは,語学学習に訪れる「プラトーの期間」ではない。勉強をサボっていたから実力がつかなかっただけである。
前回までの得点は以下の通り。上になるほど最近である。
受験日 | Listening | Reading | Total |
2015-12-09 | 410 | 370 | 780 |
2014-12-10 | 400 | 375 | 775 |
2013-11-14 | 445 | 395 | 840 |
2012-12-11 | 370 | 400 | 770 |
2011-10-12 | 375 | 460 | 835 |
2010-09-30 | 410 | 385 | 795 |
2009-09-30 | 335 | 350 | 685 |
2008-09-29 | 285 | 315 | 600 |
この1年でやったトレーニングは,前半は音読をしていたが,夏からはさっぱり。
ポッドキャストは,若い女性が2人でしゃべる All Ears English Podcast | Learn Advanced English を聞いていたが,あまりにも溜まってしまって消化できないのでやめてしまった。
今年も点数は上がらなかった。これはひとえに勉強をサボっていたことの表れであって,「勉強をしていたのに点数に反映されなかった」などという美しい結果ではない。点数は正直なのである。TOEIC 対策はせずとも,英語の勉強はしていかないと,何もしないでは点数は上がらないというわけである。
TOEIC テストは,第210回公開テスト(2016年5月29日実施)から出題形式が変更された (TOEIC|インフォメーション|2015年度|TOEIC Listening & Reading Test 出題形式一部変更について|TOEIC Listening & Reading Test 出題形式の変更点)。変更後は難しくなったと言われている。今回の TOEIC IP テストは変更前の過去問が使われたので,難易度としてはこれまで通りで,最近に比べれば低いはずである。にも関わらずこの体たらく。高得点をとる最後のチャンスだったかも知れないのに!
終わってしまったものは仕方がない。それではまた来年!
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