Synology NAS の調子がよくないので DSM のダウングレードをしてみると,Web 管理画面が表示されなくなってしまった。SSH で接続し,コマンドで復元を行った。
Synology NAS DS216j で Mac のバックアップを Time Machine でとっている (nlog(n): Mac の Time Machine 用ハードディスクを DS216j に接続して移行する)。知らないうちに定期的にバックアップがとられているというのは安心感がある。「バックアップしなくちゃ」と重い腰を上げる必要がないからである。
ところが,ある頃からバックアップがとれなくなってしまった。最近変えたことと言えば,DSM のバージョンアップである。DSM とは Synology NAS の OS の名称で DiskStation Manager の略である (nlog(n): Synology NAS DS216j 購入)。
DSM をダウングレードするには,次の手順になるようだ (ASK - FAQ - DSMのバージョンダウンが出来ません、どうしたら出来ますか? ターミナル編 )。
要するに,通常の「更新と復元」ではアップグレードしかできないので,見かけ上アップグレードになるように /etc.defaults/VERSION に細工してやるということである。
現在のバージョンは DSM 6.0.2 なので,ひとつ前のバージョン DSM 6.0.1 に更新するためのファイルをダウンロードする。すべての更新ファイルが公開されているのは安心感がある (Index of /download/DSM)。対象のハードウェアに該当するファイル DSM_DS216j_7393.pat を選択し,Mac にダウンロードする。そして「更新と復元」からこのファイルを適用。DSM をリブートする。
再起動した後,Web インターフェースにアクセスすると,残念なメッセージが表示された。
申し訳ありませんが、捜しているページが見つかりません。
失敗である。最悪のケースが起きてしまった。しかしながら,上記のメッセージが表示されているということは Web のプログラムは動作しているということになる。すべてが駄目になったわけではないのだ。
かすかな希望が見いだせたので,試しに SSH で接続すると成功した。コマンドラインによるアップグレードは synoupgrade コマンドで可能である。使い方は synoupgrade をオプションなしで起動すると表示される。パッチファイル .pat が指定できるので,任意のバージョンに更新できそうである。実行ファイルは /usr/syno/sbin/synoupgrade にある。
そこで,次のようにして更新を行った (Upgrading Synology DSM From the Command Line)。
更新が完了すると自動的に再起動される。そしてバージョンが最新となり,ダウングレードする前のバージョンに戻った。
DSM をダウングレードする方法はあるが,DS216j の 6.0.2→6.0.1 では失敗してしまった。失敗して Web の管理画面が表示されなくても,SSH デーモンは生きているのでコマンドラインからもとに戻すことができる。
結局のところ,Time Machine に失敗する原因は外付けハードディスクの不良であることがいろいろ試してから判明した。最初にこちらを疑っておけば肝を冷やさずに済んだのであった (泣)。
Posted by n at 2016-12-21 18:39 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
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