英語を真面目に勉強してみようと思う。ただし,身につけるには,最低30回の繰り返しが必要だという。
もう少しちゃんと英語を身につけたいと思い,今年の4月から英語の短文の暗記を始めた。使っている教科書は,たまたま手元にあった「基本英文700選 改訂版 (駿台受験叢書): 鈴木 長十, 伊藤 和夫」である。700個の英文と日本語対訳が左ページと右ページに分けて書かれている。1日1ページずつ覚えて,今日で658番まで終了。残りわずかである。
前書きの「本書の使用法」には,次のことが書いてある。
まず,左頁の英文を読み,不明の箇所は辞書で調べ,必ず自分で訳してみること。その上で右頁の日本文と対照し,英文和訳の要領を体得していただきたい。
次に,右頁の日本文を見れば,左頁の英文が頭に浮かび,すらすら言えるところまで暗誦に努めること (英作文に上達する道はこれ以外にないのである)。
私は,英文和訳の項目は無視し,和文英訳だけができるように練習している。しかし,繰り返し回数はわずか3回。
さて,英語上達完全マップ というサイトを最近知った。英語を,日本国内にいながら,英会話教室に通わずに身につけるための方法について解説されている。そのサイトの「音読パッケージ」の項目には,反復回数について次の記述がある。
わたしが英語を教え始めた時、生徒に私と同じ100回×5サイクルの音読回数を課したのですが、みな途中で根を上げてしまいこれを実際にこなせる人はほとんどいなかったのです。そこで私は100回を80回にしてみましたが、それでも生徒はついてこられません。さらに生徒の要請に従い70、60、50と回数を下げていきました。効果はまずまずでした。ところが回数を下げつづけ、20回になったとき効果ががくんと落ちてしまったのです。回数を30回に戻した時、効果は再び安定しました。それ以来私はミニマムの音読回数を30回に設定しています。
最低30回は繰り返さなければ身につけることはできなさそうだ。私の行っていた3回の繰り返しは,短期記憶されるだけであり,少し時間が経つと消えてしまう。これでは記憶を使うことができず,せっかく覚えた意味がない。繰り返し回数を10倍に増やさなければならないようだ。
「瞬間英作文」の項には,次のように書かれている。
このトレーニングの主要な目的は、言いたいことが瞬時にばね仕掛けのように口から出てくる回路の獲得です。そのためには短文を暗唱するとき、スピーディー、かつなめらかになるまで口に収めなければなりません。
「基本英文700選」に書かれていることと同じである。やはりこれが英語を身につけるために必ず通らなければならない道であり,私の勉強法で抜けていたところである。
「英語上達完全マップ」は,「ある日突然英語ができるようになる」というような,いわゆる「ブレイクスルー神話」というものはないと言っている (英語上達完全マップ●英語力を解剖する
英語力を解剖する)。日々精進あるのみである。精進するにも,無闇にやっても意味がない。自分に抜けている力を知り,それを埋めるようなトレーニングが必要である。
そういえば,自分の英語力がどの程度なのか知らない。英語力を知るためには,TOEIC などを受けてみたほうがよさそうだ。
「基本英文700選」については,700個のすべての文例について詳細に解説したサイトがある (はじめての英文法・英語構文)。これはすごい。凄すぎる。
2008年9月17日追記:
30回の繰り返しではスラスラ言えるようにならないため,100回にしました。
2008年10月9日追記:
TOEIC を受けてみました (nlog(n): 初 TOEIC の結果が届いた)。
繰り返し学習の記録:
1周目,2周目,3周目,4周目,5周目,6周目
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