サンダーバードと言えば,スーパーマリオネーションなる操り人形である。気になるのは,どうして Thunderbirds are go なのかである。
2012年の年末に,サンダーバードの生みの親であるジェリー・アンダーソンが逝去した (ジェリー・アンダーソン - Wikipedia)。
実を言うと,FANDERSONからジェリー・アンダーソン氏回顧のリーフレットが届く / ネットに書かれていないことを綴る を読んで知ったのである。メールソフトに Thunderbird を使っているのに,なぜか思い出すことはなかった。
そういえば,今年になってサンダーバードのことを思い出すことがあった。日曜日の9:00頃からやっている「題名のない音楽会」で,サンダーバードのテーマの演奏があったからである。今にして思えば,追悼番組だったのだろう。デーブ・スペクターがゲストに呼ばれて,イントロで "5-4-3-2-1 Thunderbirds are go!" と言ったのである。子供の頃にテレビで見た時には気づかなかったのだが,今になって聞いてみると,どうして動詞 are と動詞 go が続いて
Thunderbirds are go!
になるのかという疑問が湧いてきた。まさにこの疑問 なんで "Thunderbirds go!" もしくは "Thunderbirds are going" じゃないんですか? と同じである。辞書を見てみると,go は動詞だけでなく,名詞や形容詞としても用いられる。サンダーバードでの用法は形容詞で,
All systems (are) go! (宇宙船の)装置はすべて正常だ; すべて準備完了, スタートオーケーだ.
と同じ用法である。「サンダーバード発進準備完了」といったところだろうか。"Thunderbirds Are Go" は,1966年の劇場版サンダーバードのタイトルにもなっている (Thunderbirds Are Go - Wikipedia)。
感心するのは,あのメインテーマに,よく上手いこと「サンダーバード〜♪」という歌詞を当てたなということである。英語では「Thunderbirド〜♪」のように伸ばすことはないので,日本語ならではということになるが,とてもよくマッチした歌詞である。作詞は滝田順とのこと (日本語版の歌詞)。テレビ版で歌っているのはロイヤル・ナイツだそうだ (サンダーバード (テレビ番組) - Wikipedia)。「妖怪人間ベム」のハニー・ナイツ版のサンダーバードの歌もあるが,テレビ放送では使用されていないとのこと。
サンダーバード OP(日本放送当時版) & ED - YouTube
いい曲だ。編曲も素晴らしい。タイトルバックの映像も格好いい。
サンダーバードといえば,もうひとつ思い出されるのは「週刊テレビ広辞苑」である。生瀬勝久が槍魔栗三助だった頃,劇団そとばこまちの団員たちと作っていた番組である。
その番組の「Sumi of Jubako(重箱の隅)シリーズ」で,サンダーバードが取り上げられ,細かいところにツッコミを入れまくるというコントがあり,よく出来ていた。「ここで反転するのなら,どうして頭から突っ込んだのでしょう?」のような,まるでこのブログのような細か過ぎるツッコミの数々があったのである。
週刊テレビ広辞苑のいくつかの話は YouTube で見ることができる (現代の匠【musician】 - YouTube)。
サンダーバードのリップシンクするスーパーマリオネーションをもう一度見てみたくなったな。週刊テレビ広辞苑も見たい。
Posted by n at 2013-02-21 23:55 | Edit | Comments (0) | Trackback(0)
Master Archive Index
Total Entry Count: 1957