自宅の Linux サーバである ThinkPad T42 のハードディスクがヤバくなってきたので,SSD に換装することにした。
自宅サーバとして使っている ThinkPad T42 のハードディスクがそろそろ寿命を迎えそうな前兆が出てきた。きっかけは,あるファイルを開いたときに IO Error が出力されたことである。そして,fsck をかけてみると,ルートディレクトリに何も表示されなくなってしまった。ファイルシステムが壊れている証拠である。しかし,Apache はそのまま動き続けているという謎なステータスとなった。このままシャットダウンしてしまったら二度と起動しないかも知れないと思いながら,2.5 インチ,9.5 mm 厚,IDE インターフェースのハードディスクを探した。最近は SSD も安くなってきているので,64 GB のものを選択した (CSSD-PMM64WJ2)。価格は 8780 円だった。
CSSD-PMM64WJ2 の仕様は以下の通り (SSD PMWJ2シリーズ CFD販売株式会社)。
フォームファクター | 2.5inch |
インターフェース | ATA133 |
コントローラチップ | J-Micron JMF612 |
フラッシュ | MLC |
キャッシュ | DDR2-128MB |
対応コマンド | - |
本体サイズ | 69.8x9.5x100mm , 78g |
動作温度 | 0〜70℃ |
保証期間 | 1年間 |
仕様を調べるのにサイトのソースを見たら,「売り文句 START」のコメントがあってワロタ。
<!-- 売り文句 START //-->
<div class="stit_catch">■ J-Micron製JMF612コントローラ搭載</div>
<!-- 売り文句 END //-->
せっかく Amazon プライムという有料サービスに登録しているのに,ほとんどそのご利益がなかったが,今回はこれが活用できた。「お急ぎ便」が無料! これはありがたかった。しかし,考えてみれば高いプライム年額を払うより,スポットで「お急ぎ便」代だけ払う方が安いのではないか。乗らない自家用車よりもゴクマレに乗るタクシーみたいな感じだ。
SSD が到着。SSD を Linux サーバに使うときは何に注意すればいいのかあまり情報がないが,やってみるしかない。第一の関門は SSD が ThinkPad に入るかどうかである。ThinkPad T42 のハードディスクの厚みは 9.5 mm であり,SSD の仕様も 9.5 mm なので大丈夫なはずであり…実際,問題なく挿入できた。ThinkPad の種類によっては 7 mm 厚のものがあるので注意が必要 (ThinkPad T420sのHDDをIntel SSD 320に換装 | 購入したデジモノの価格とレビュー)。
第二の関門はフォーマットだが,ext3 のフォーマットは問題なくできた。Linux としては,開発が終了している Vine Linux 4.2 を選択。これは瀕死のハードディスクで動作しているものと同じバージョンで,移行の工数が最小にできるからである。
インターフェースが IDE だからといって,本当に Linux が起動するのか心配だったので,フォーマットするだけでなく,実際に単体で起動するかの確認を行った。しかし,そんなに慎重なことをしている割に,データの移行に関してはかなり強引なやり方をした。以下の手順である。
実際は,ブートセクタさえきちんと書き込みがなされていれば,後はガバっとデータをコピーしてしまえばいいはず。
換装もデータ移行も心配した割りにはあっけなく終了した。その翌日,とても暑かった日中にほぼ1日ハングアップしていたが,原因が SSD にあるのかどうかは判別できていない。しばらく様子見ということになる。サーバという位置づけということもあり,SSD にしたからといって速くなった実感はない。駆動部分がないので,その分長く持つかなという期待がある反面,SSD だと壊れるときは一発だろうなという不安もある。
2014年2月10日追記:
不調になってしまいました (nlog(n): SSD に障害発生,そして主の鍵は冷たい鍵箱の中に)。
2014年6月28日追記:
修理に出すのを忘れてしまいました (nlog(n): SSD を修理に出すのを忘れていたら保証が切れた)。
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