TOEIC テストの4回目を受験した。果たしてその結果は!? 微増だったり。
先日受験した TOEIC Institutional Program (TOEIC IP) の結果が届いた。団体特別受験制度という,組織内で行われる TOEIC テストのことである (TOEICテスト|団体特別受験制度(IPテスト)について)。受験料は 4000 円。1年に1度受けているので,4回目ということは4年目ということになる。
今回のテストファームは「4DIC22」。問題用紙の表紙に印字してある謎の番号である。2007年の問題のようだ (TOEIC IP は過去問が使われる)。
試験中の状況としては,今回は初めてリーディングを全問やり遂げることができた。最後のマークを塗りつぶした瞬間に試験終了の合図があったのである。昨年は5問残し (2010年受験),2年前は15問残し (2009年受験),3年前は20問残し (2008年受験) だった。1年で残し問題が5問ずつ減っていっている。得点はどうであれ,試験直後に上達が実感できた。
昨年受験したときの問題点は,「マークシートが上手く塗りつぶせない」ということだった。そこで,今回は対策として事前に塗りつぶし練習をしたのである! (自慢にならないけど自慢風)。ありがたいことにマークシート解答用紙を作って配布してくれているサイトがあるので (TOEIC解答用紙の使い方),これを使わせてもらった。
もう1つのマークシート対策として,今回は鉛筆を使った。子どもの持っている鉛筆を かっぱらって 1日だけ拝借して,鉛筆削りとともに試験会場に持ち込んだ。鉛筆の硬さは B である。TOEIC では HB が推奨されているが,HB では濃くマークができないからである。
対策の結果はというと,最初のうちは緊張のあまり手が震えてマーク欄をはみ出してしまっていたが,だんだんと落ち着いてくると,シャープペンシルよりも素早く,きれいに,確実に,マークすることができた。この選択は大正解だった。最近はマークシート用のシャープペンシルも販売されているが (ぺんてる シャープペンシル 1.3mm マークシートシャープセット),鉛筆で十分である。脳裏を薄くよぎった「ビールを飲んで震えを止める案」は却下した。
普段,英語のニュースを PC で聞くときはイヤフォンを使っている。試験会場では,音声はスピーカーから流れるので,聞こえ方がかなり違う。スピーカーからの音声はイヤフォンのように鮮明には聞こえないのである。前回までは「モコモコして聞き取りにくい」と思っていたが,今回は「分かる…分かるぞ!」というムスカのような気分を味わえた。結論としては,スピーカー音声対策は不要ということである。ある程度力がついてくれば音声の明瞭度の違いは誤差範囲なのである。
リスニング問題のときの対策としてよく言われている方法に,各問のナレーションの始まる前に問題文を読んでおくという「先読み」という技がある。先読みしておくことで,ナレーションのポイントについて注意を向けることができるからだ。これは有効な方法ではあるのだが,ナレーションが始まっても先読みが終わっていない場合,その問題は全滅してしまうという「両刃の剣」でもある。
今回は,ちょっとだけ先読みをすることに決めていた。「ちょっとだけ」というのは,名前などの固有名詞と,man と woman のどちらが問題になっているかだけを見ておくというものである。聞き取りにくいのは固有名詞なので,これだけでもかなり違う。ただし,前の問題の解答を迷っていると次の問題文が始まってしまうので,先読みすると混乱して集中が途切れ,どっちつかずになって爆発するという問題がある。今回3問題文くらい爆発した。1問題文につき3つくらい問題があるので,最悪9問を落としたことになる。
リスニングセクションの各パートの冒頭には,「ディレクション」と呼ばれる説明がある。この説明はどのテストでもまったく同じなので,テストを何回か受けていればおなじみのフレーズとなる。「only one time」が記憶に残る説明である。「あぁ,only once とは言わないのか。どうしてかな」と,いつも思う。
さて,ディレクションは神経を集中して聴く必要がないので,実際は何をしてもよい。先読みしたり,リーディングの問題を解いたりしてもよい。ただしそれをするのは,焦りのモトにもなる。今回は,ディレクションを目をつぶって聞くことで,気持ちを落ち着けるようにした。緊張しているよりもリラックスして試験に望んだほうがいいと思ったからである。この考えは正解だった。
ディレクションの時間は,その時間に問題を解くことではなく,静かに心を落ち着けることに使える。これもひとつの有効な利用方法なのである。
今回の受験でのハプニングは,名前欄をマークし間違えていたということがあった。見直しをしていたら,名前のアルファベットとマークがずれていることに気がついた。あのまま提出したら,変な名前のまま結果が届いてしまっていたに違いない。解答の見直しをする時間はなくても,名前と受験番号の見直しだけはやりたいものだ。
もうひとつは,ハプニングではなくて体調によるもの。緊張のためか,当日は昼頃から何度もトイレに行っていた。大もあれば小も出るというありさまで,しかもオナラが止まらない。大のくせにチョイチョイ出るしで,なんだかモー。そして夜になっての試験中,オナラをスカすのに苦労した。後ろには受験者がいなかったのが唯一の幸いだったと言えよう。
果たしてそんな様子だった試験の結果は…!
受験日 | Listening | Reading | Total |
2011-10-12 | 375 | 460 | 835 |
ジャジャーン! あれ?
残念ながら900点を獲得するという目標は達成されなかった。860点以上の「レベルA」にも達していない。730点〜855点の「レベルB」である (TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表 (PDF))。リスニングが悪い。「分かる…分かるぞ!」と思ったのは気のせいだったことが証明された。逆にリーディングは予想以上だった。時間内に問題を解き終えたというのが大きかったのだろう。
前回までの得点は以下の通り。上になるほど新しい日付になっている。
受験日 | Listening | Reading | Total |
2010-09-30 | 410 | 385 | 795 |
2009-09-30 | 335 | 350 | 685 |
2008-09-29 | 285 | 315 | 600 |
これまで1年で100点ずつ増えていたが,今回の増加は40点に留まった。これがプラトーというものか (nlog(n): 英語学習におけるプラトーについて考える)。ガクッ。
この1年でやった音読トレーニングは,以下の教材を使った。トレーニング法はおなじみのやつである (nlog(n): 若い頃の自分に教えたい英文音読トレーニング法)。
「英検Pass単熟語1級」は,現時点で半分終了したところである。この本は手ごわすぎる。知らない単語が多すぎる,というかほとんど知らない単語なのである。「ほとんど知らない単語ばかり」→「超・効率的」と考えるか,「ほとんど知らない単語ばかり」→「こんなにあんのかよ・欝」となるかは考え方次第だが,最近は少々ダウン気味。
今回,リーディングの得点が上がったのは,語彙増強を兼ねた音読の成果だと言える。多読トレーニングや速読トレーニングはしていないからだ。「英検Pass単熟語準1級」「英検Pass単熟語1級」をやれば,TOEIC に出てくる単語は全部分かるようになる。その結果,文章も速く読めるようになったようだ。
リスニングは,アメリカ英語として CBS Evening News (20分) を2日に1度くらい聞いている。内容はほとんど聞き取れないが,リポーターの名前が分かってくると,少しずつ聞けるようになってきている。ネックは名前を含む固有名詞である。CBS Evening News は,司会の Katie Couric が6月で降板となってしまい残念である。たまに映る脚線美を楽しみにしていたのだが。現在は Scott Pelley というオジサマになっている。イギリス英語は 6 Minute English を1週間に1度くらい。
カナダ,オーストラリア,ニュージーランドの英語は聞いていない。慣れておいた方がいいかも知れない。
TOEIC 対策としては,今回はちゃんとやろうと思った。思ってはいた。しかし実際には,TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉本 の Test 1 を1回やっただけで試験当日を迎えてしまった。しかも答え合わせで○×はつけたものの,解説を読むには至らなかったので,ほとんどやった意味がなかった。テストの雰囲気だけは思い出せたので,その点については役立ったと言える。
TOEIC は英語力のチェックのために受験している。TOEIC 受験そのものは「目的」ではない。しかし「目標」を設定するとやりやすくなることは確かであり,900点を超えるということに設定している。
そして今回,目標は達成されなかった。今日予定していた祝杯は中止となった (泣)。また次回…ということは1年後かよ。先すぎるよ!! もうね,祝杯中止でヤケ酒に変更。どっちにしても飲むのかよ!
2012年12月20日追記:
5回目を受験しました (nlog(n): 受験5回目 TOEIC の結果)。
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年齢はたぶん同じくらい、TOEIC受験履歴もほぼ同じ、900を目標に据えているのも同じ、でも点数は常にnlog(n)さんのやや下のワタシは勝手にライバル視して、注目してます。どうぞよろしく。学習サボったら抜いちゃいますんでどうぞご留意を(笑
Posted by: C at November 19, 2011 22:04C さん
Posted by: n at November 21, 2011 13:08それは嬉しいですね。このブログがライバルを生むとは思いませんでした。抜かれないように頑張らないといけない気になってきましたよ。
来年の TOEIC の結果をお楽しみに!